昨年、熱帯果樹としてマンゴーの栽培を始めたのですが、今年はライチの栽培もやってみようと思います。
ライチはマンゴーより耐寒性は高く、5度くらいまで大丈夫のようです。逆に、越冬気温が15度を超えるほど高過ぎると、花芽がつきにくいらしいです。
うちは蘭栽培が有るので冬場は10度前後に加温していることを考えると、丁度いい気温と思います。
日本で売っているライチはほとんどが冷凍での輸入です。しかも検疫の問題で蒸熱処理という60度まで加熱して殺菌する工程があります。それによって皮は黒ずんでしまうのですが、生のライチは赤、もしくは緑色をしています。
それにライチは日持ちせず、数日で味が落ちてしまいます。
僕は売っているライチでもおいしいと思いますが、採れたての生ライチを食べたら別物と聞きます。それを楽しみに、ライチを栽培してみることにしました。
#台湾などに5月~7月頃に行けば、生ライチを食べることができます。旅行のついでなどがあれば、是非食べてみてください。
ライチの苗を購入
ライチの品種は100種類以上あります。
最も有名で収穫量も多くて出回っているのが黒葉種というもので、果皮があまり凸凹していない品種です。日本で販売されているものの大半がコレでしょう。
黒葉種は育てやすいのですが、味は少し悪くて種も大きいので、今回はやめました。
マンゴーを買った沖縄マンゴーガーデンさんに相談して、やはり玉荷包(ぎょっかほう、中国語でユーホーパオ)という台湾の南部、高雄(カオシュン)で栽培されている品種がおすすめとのことだったので、玉荷包の取り木苗を購入させていただきました。
ライチの苗は接木ではなく、元々の大きな木から枝を取り木したものが一般的です。
ちなみに、実生苗だと結実するのにかなりの年数が掛かるようです。それに、実生だと親と同じ木にはなりませんからね…
苗が届いたら、早速植替えをします。
使用するポットは、コメリで売っているファーマーズポットの44cmを使用しました。
マンゴーではNPポットの#60を使用しましたが、かなり鉢が大きくて運ぶのに苦労するので、少し小さいものにしたかったのです。ファーマーズポットは同じものをブルーベリー栽培でも使っているので、モノは問題ないと思います。
ライチは酸性土を好むようなので、ブルーベリー栽培と同じようにハスクチップ(ヤシの木のチップ)と鹿沼土、堆肥を混合した用土を作りました。ブルーベリーではピートモスがよく使われますが、ピートモスは古くなると腐ってしまうので、僕は長持ちするハスクチップをよく使っています。ハスクチップでも、問題なく成長してくれています。(奥に置いてあるのがブルーベリーです。)
植え替えの際に根を傷つけるとライチは枯れてしまうことがあるそうなので、できるだけ元のポットから取り出したまま、新しいポットに植え付けます。新しい土はしっかりと隙間なく、押しこむように入れます。
終わったら上からしっかり水をやります。