2017年7月6日~9日
ちょうど社員旅行で台湾に行く機会がありました。
7月8日の土曜日は一日フリーで自由行動ができるとのことで、せっかくなので自転車を台湾に持っていって、向こうでサイクリングしようと計画しました。
備忘録も兼ねて、紹介したいと思います。
事前準備~輪行まで
台湾への輪行ですが、今回は高松空港から中華航空(China Airline)で移動する予定でした。
中華航空は、30kgまでサイズ不問で手荷物を預けることができます。(2016年7月15日以降。それ以前は20kgまで)
この重量ならかなり余裕を持って自転車を載せることができます。20kgだと、自転車とスーツケースを合わせるとでオーバーしてしまいます。
ロードバイクを持っていくこともできましたが、今回は愛用のミニベロ(ビアンキ フレッタ)を輪行バッグに入れて持っていくことにしました。
輪行バッグに自転車を梱包するとこんな感じ。写真手前が自分のフレッタ、奥のが同行のBirdyです。
電車に載せる時は、自転車をそのまま輪行バッグに入れるだけですが、国際線での飛行機輪行では手荒い扱いが予想されますので、充分に緩衝材としてプチプチを入れています。
具体的には、折りたたんだ時に前輪やハンドルがフレーム等に接触しますので、その間の保護をした上で、全体を二重にプチプチで包み、それを輪行バッグに押し込みました。
台湾の道は殆どわかりませんので、いつも使っているガーミンEdge 520jに台湾の地図をOSMからダウンロードして入れた上で、他のサイクリスト達のSTRAVAデータを参考にして作ったコースを設定し、ナビ代わりとしました。
いよいよ緊張の飛行機輪行です。
空港で預け入れる際には、何かあっても保証できませんよ的な紙にサインをします。サインしたくはありませんが、しないと預けられません(笑)
後は無事到着することを祈るのみです。
◆◆◆
台湾の桃園国際空港に到着して入国の手続きを済ませて手荷物受取所に行くと、自転車はターンテーブルではなく、その脇に置かれていました。
パッと見は問題ないように見えましたが、輪行バッグの所々にほつれや小さな破れがあって、色々大変な思いをしてきたっぽいのが想像されました(^_^;)
とは言え、その場で中を見る余裕はなかったので、一旦ホテルまで移動したあとで、部屋で梱包を解きました。
すると、フレーム等にはダメージはなさそうでしたが、ハンドルを折りたたむ際のロック部分のボルトが衝撃で曲がっているのを発見しました。
これは帰ってから撮った写真ですが、キレイに曲がっていますね~(最初はもっと曲がっていましたよ…)
きちんと直すのは帰ってからですが、そのままではハンドルがロックできないので、まずは走れる状態にしなければいけません。
無理やり矯正して、なんとかロックできる状態まで直しました。
これでサイクリングに行くことができます^^
なお、泊まったホテルはグロリアプリンスホテル台北というところでしたが、エレベーターに自転車をそのまま載せてもOKでした。
7月8日
STRAVAデータ
さて、今回の社員旅行では僕の他に2人、同じように自転車を輪行しました。
この日はその2人と一緒にサイクリングします。
6時半からのホテルの朝食を食べ、7時頃に出発しました。
まずは台北市内から淡水河のサイクリングロードまで市街地を走って行きます。
台湾では右側通行なので、最初少し違和感がありましたが、すぐに慣れました。
サイクリングロードに入ると、次は台北のヒルクラスポット、故宮博物院から風櫃嘴觀景台までのヒルクライムを楽しむため、サイクリングロードを乗り継いで北に向かいます。
と、その時事件が発生しました(笑)
10kmほど走ったところで、突然同行者のバイク、タイレルのディレーラーハンガーがポッキリΣ(・∀・;)
スポークも折れていますね…
ハンガーが折れてスポークに巻き込んだのではなくて、恐らく先にスポークが折れて、チェーン+ディレーラーに巻き込んで折れてしまったのではないかと推測されます。
とはいえ、これだけ逝ってしまうと応急処置で復旧することは難しく、彼はやむなくリタイヤということになりました。
幸いまだ台北市内で、それほどホテルから離れていなかったのが幸い。ここで別れて残る2人で先を目指すことになりました。後で聞くと、タクシーを止めても自転車を載せてはくれなくて、結局ホテルまで7kmほど自転車を押して帰ったそうです。ご苦労様です(^^ゞ
さて、事件がありましたが、僕らは故宮博物院の近くまで来ました。
このあたりまで来ると、徐々に陽明山に向かって坂になってきます。
土曜日ということもあり、それほど車の数は多くありませんので、快適に登っていきます。
台北のロードバイク乗り達も、結構集まってきているような感じがします。車にバイクを載せてきて準備をしている人達もいます。
ある程度登ってくると、右側に橋があって、川の対岸を登るルートがあります。
周りのクライマー達も、そっちのルートに向かっているようです。もちろん、僕のガーミンのコースも、同じルートです。
ここからはかなりキツイ登りが始まります。
と言っても、データ上では標高600mくらいまでの登りなので、大したことはありません。ただ、台湾は暑い(^^ゞ
朝ということもあり、まだ気温はそれほど上がっていませんが、夜に毎日スコールがある気候ということもあって、湿度はMAX状態。
走っていても汗が乾くことはありません。
周りのクライマー達も、意外とゆっくり登っているようです。
暑いですからね…
こちらはミニベロで登っているのでかなり不利なのですが、それでも抜かれた人数の倍以上、こちらが抜いたような気がします。
意外とあっさり風櫃嘴觀景台まで到着しました。台北市内がよく見えますね~
ここは登ってきたクライマー達の憩いの場のようです。
一日何百人も登っているようです。せいぜい数十人の五色台とはまさに桁違いです(^^ゞ
同行者を待っている間に何人かから話しかけられますが、中国語ワカリマセンΣ(・∀・;)
日本から来てグルっとサイクリングしようとしてますよ~的なことを身振り手振りで伝えると( ´∀`)bグッ!みたいな反応があります(笑)
しばらく休憩したあと、峠を反対方向に下ります。みんな峠で折り返すのか、こちら側にはあまりサイクリストはいません。
のんびりダウンヒルをします。
途中ちょっしたアップダウンなどもありますが、概ね海まで平坦基調。
カラフルな寺院?などもあります。雰囲気が沖縄に似てますね。
海まで行くと、萬里という街のあたり。
すぐ近くに野柳地質公園という、波に侵食されてできた不思議な石がいっぱいある公園があります。
寄りたかったのですが、時間もあまりないので華麗にスルーw
地質公園をすぎると、海沿いの国道を走ります。
金山区という街が一つありまして、その付近は非常に混雑していますが、それを通過すると車通りも少なくなり、走りやすくなります。
こんな道をひたすら走ります。
片側2車線あって車通りもまばらなので、車もそんなに近くを走らなくて快適です。
途中にクワズイモの巨大なオブジェがありました。
ほぼ最北端まで来ました。
台湾の最北端は富貴角という岬なのですが、国道ではもう少し東側のこのあたりが一番北側を走ります。
そこからしばらく走ると、淡水湾という海水浴場に着きます。
ここで自動販売機でドリンクのボトルを補充しました。
このあたりからは徐々に古い田舎町、といった町並みが続きます。
アップダウンも少しありながら、淡水区の中心街まで続いています。
中心街に入ると、バイクと車の混雑が凄く、かなり走りにくくなります。
それに徒歩の観光客も多く歩いているので、気を付けなければなりません。
淡水河まで来ると、あとはサイクリングロードを走って台北まで帰るだけです。
写真のようにきれいな場所もあれば、石畳のようなところや、未舗装のところもあったりで、すべてが走りやすいわけではありませんが、それでも混雑の中を走るよりずっとマシです(^^ゞ
海沿いの道は気持ちいいです。
水際の干潟にはマングローブがいっぱい生えています。
途中にとても立派な城?のような建物がありました。
関渡宮というところのようですね。
あと少しで台北です。
台北が近くなるほど、サイクリングロードがキレイになる気がします(笑)
サイクリングロードから街に入る直前、ちょうど日陰のエリアがありました。
ここで最後の休憩。
あとは2kmほどバイクに混じって市内を走って、ホテルに帰るだけ。
もちろん、写真などを撮る余裕はありません(笑)
帰着は14時すぎ。
107kmを7時間ほどで走りました。移動時間は5時間半だったので、ざっくり信号待ちや休憩時間が1時間半ほどの計算になりますね。
ホテルでシャワーを浴びてから、台湾の有名なかき氷店「アイスモンスター」に行ってマンゴーのかき氷を食べました(*^^*)
7月9日
STRAVAデータ
フリーデーは1日だけなのですが、旅行の最終日、ホテルを出発するのは朝の10時。
それまでは朝食を食べたり自由に過ごしていい、ということだったので、せっかくなので台湾をもう少し走っておこうと一人で早朝にポタリングをしました。
万が一、トラブルがあっても大丈夫なように、あまりホテルから離れないように台北市内の川沿いのサイクリングロードを走ります。
日曜日ということもあり、朝の台北市内は人も車もバイクも全然いませんね。
でもサイクリングロードに行くと、サイクリスト達がいっぱいいます。
昨日は北に向かったので、今日は南に行くことにしましょう。
日本のサイクリングロードと同じで、散歩している人やジョギングしている人も多くいるので、あまりスピードを出しすぎないように。
また、台北では犬の散歩をしている人は例外なくノーリードなので、追いかけられないように逃げましょう(笑)
僕は何度か追いかけられました(^^ゞ
広いサイクリングロードは走りやすいです。
ある程度走ったら、橋を渡って対岸を走って戻ります。
途中、少し道に迷いましたが、そのおかげで橋の下で開催されている朝市にバッタリ。
ランとか売ってますね。小さなコチョウランで100台湾ドル。400円弱でしょうか。
温室などいらずに栽培できるということもあり、日本より安いですね。もちろん、買っても日本に持ち帰れないので買いませんよ(^^ゞ
他にもがらくた市みたいに、自転車パーツや工具なども大量にありました。
中古自転車も売ってましたね。
サクッと見学した後は、時間もあまりなかったので早々にホテルに帰還しました。
40kmほどの平坦路のポタリングでしたが、早朝ということもあり気持ちよく走れました。
ガーミンに台湾のマップを入れて持って行ってたので、それほど道に迷わずに済みましたが、無いと大変だったと思います(^_^;)
いい思い出になりました。
また行く機会があれば、次はロードを持っていきたいところですね~