立山
今年は立山の山頂に立つことができました。
2016年に企画してから、体調不良や天候不良で行けなかったのですが、ようやく天候に恵まれて実現しました。
【ルート 7/15】
【タイムスケジュール 7/14】
高松市[7/13]22:00 – [7/14]5:20立山駅7:20 – 8:35室堂9:00 – 9:40黒部ダム11:20 – 11:30黒部平(昼食)12:20 – 室堂13:10 – 14:10雷鳥沢キャンプ場
【タイムスケジュール 7/15】
雷鳥沢キャンプ場6:00 – 立山室堂山荘7:00 – 7:52一ノ越山荘8:35 – 9:17雄山10:23 – 10:42大汝山(昼食)11:50 – 富士の折立12:03 – 真砂岳12:44 – 13:22別山13:48 – 14:10劔御前小屋14:26 – 15:37雷鳥沢キャンプ場
【タイムスケジュール 7/16】
雷鳥沢キャンプ場6:30 – 室堂7:35 – 9:30立山駅9:50 – 11:00富山市内12:30 – 19:00高松市
◆
【準備編】
前回、北アルプス涸沢カールでテント泊をした際は、テントは同行者に持ってもらい、しかも一人だったのでかなり楽でした。
今回は会社のクラブでの登山とはいえ、家族4人でテントを2張りするので、どちらも自分で持っていかなければなりません。
キャンプを快適にするためにチェアなどのグッズも持っていくことにしたので、荷物の重量はかなりのものとなりました。
普段使っている45Lザックでは当然すべては入らないので、今回は室堂から雷鳥沢キャンプ場までが1時間程度ということもあり、入り切らない荷物は手持ちで運ぶことにしました。
シュラフはモンベル ダウンハガーの#2と、イスカエア300SLの2本。子どもたちはいつもの10度対応のシュラフで寒くはなかったようです。
実際の最低気温は9度くらいだったようです。
【移動】
金曜日に仕事を終え、一旦自宅に帰って準備をし、再度夜に会社に集合して出発。
名神経由と舞鶴若狭道のどちらで行くか悩みましたが、深夜ということもありトラックの少ない舞鶴若狭道経由で向かいました。
眠くはなりましたが、朝の4時台には富山に着きました。
立山IC近くの24時間営業のマックスバリュで朝食を調達し、立山駅の近くの駐車場に。
始発までまだ1時間半以上あるにも関わらず、駅近くの駐車場はすでに満車で、川沿いの少し離れたところに停めました。
【7/14】
初日は黒部ダムを観光し、午後に雷鳥沢キャンプ場まで移動しテント泊、という楽なスケジュール。
駐車場で準備をして、駅に向かいます。
駅に着いたのが6時過ぎ。
すでに行列がかなりのものでした(^_^;)
でも、駅で合流する同行者が先に並んでくれていて、幸いキップはまとめて入手できました。
7時がケーブルカーの始発ですが、順番的に7時20分となりました。
でも最後尾に並んでいたら、もっともっと後ろだったと思うと、助かりました。
出発の時間まで駅の中にある無料休憩場で休みました。
まずは室堂に向けて、ケーブルカー~高原バスと乗り継ぎます。
ケーブルカーは7分ですが、バスは50分。でもバスは座れるので問題ないです。
バスからの景色はよく、ゆったりと楽しみました。
室堂近くでは、まだかなりの積雪があり、雪の壁の残りがありました。
室堂で一旦降りて、荷物をコインロッカーに預けました。
ロッカーでコインが詰まってスタッフを呼んだりと時間のロスはありましたが、続いてトロリーバスで大観峰駅へ。
大観峰駅からは展望台に行くと黒部湖がよく見えます。
この前の大雨の影響か、かなり濁っていますね~
続いてロープウェイに乗って黒部平駅へ。
そこから再度ケーブルカーで黒部湖に到着です。
黒部湖の駅はトンネルの中なのでものすごく涼しかったですが、外に出ると暑い…
近くで見ても、濁っていますね~
観光放水もきれいです。
放水の水量は多くはなく、霧のように飛散しているので、陽があたって虹が出ていました。
上を見上げると、明日登る立山がそびえています。
昼食を取ろうとしましたが、人が多くて混雑していたので、黒部ダムで食べるのは諦めて室堂に戻ります。
ケーブルカーに乗った先の黒部平駅のレストランが空いていたので、そこで昼食を食べました。
そしてロープウェイに再度乗ります。
ここのロープウェイは柱が一本もないので、開放感がありますね。
トロリーバスに乗り換えてようやく戻ってきました室堂。
いい天気なので、2400mも標高があると思えないくらい暑く感じました。
室堂から雷鳥沢キャンプ場までは石畳の道が続いていますが、結構アップダウンが…(^_^;)
ミクリガ池は青々としていました。
深そう…
と、人だかりができていたので何かな~と見ると、雷鳥の親子が道のそばにいました。
ヒナは写っていませんが、5~6羽居ました。親はメスですかね?
雷鳥が見れるかな~と思って立山に来ましたが、早速見れてラッキーでした。
雷鳥沢キャンプ場は室堂からは少し下った盆地にあります。
すでにそこそこのテントが張られていますね。早く場所を確保しなければ…
涼しいかと思っていたら、盆地だけあって風があまりなく、ものすごく暑いです(^_^;)
ちょうど場所がいい感じに空いているところがありました。
確保と同時に、同行者が手続きに行ってくれました。
テントを張って一息ついたらまずは温泉。
キャンプ場から近くに2つ温泉があります。ロッジ立山連峰と、雷鳥沢ヒュッテです。
入浴料はどちらも700円です。
2泊するので、初日は雷鳥沢ヒュッテの温泉に行きました。
そのあと、皆で夕食を食べ、早めに就寝。
夕方くらいから一気に涼しくなり、夜には冬かと思う寒さ。
山の寒暖の差はすごいですね~
【7/15】
2日目はいよいよお待ちかねの立山縦走です。
朝は4時過ぎに起き、ご飯を炊いて味噌汁とで朝食としました。
準備を終え、出発したのはちょうど6時。予定通りです。
まずは昨日歩いた道を逆に進み、立山室堂山荘に向かいます。
そこから一ノ越山荘に向けてまっすぐ登っていきます。
ところどころ雪渓が残っていますが、斜度が緩いのでアイゼンなどは必要ないです。
小さな社を通過したら勾配がきつくなりますが、短いのですぐに一ノ越山荘に着きます。
一ノ越山荘からの展望はよく、遠く槍ヶ岳と奥穂高岳が見えていました。
写真の奥の左に尖っているのが槍ヶ岳、その右の真ん中らへんが奥穂高岳です。
一ノ越山荘でゆっくりと休憩したあとは、雄山への登り。
今日イチのキツイところかと思いますが、標高差は300mなので、意外と早く登れます。
途中に一度踊り場のようになっているところがあって、休憩するならそこでしょうか。
このあたりは遠くに富士山が見えていました。
先行者が多くゆっくり歩いたのですが、コースタイム1時間のところ40分ほどで登れました。子供達は荷物を持っていないので、更に10分ほど早く登れてしまったようです(^_^;)
雄山神社で一人体重の重いメンバーを待っていると、一ノ越山荘を同時に出発したのに待ち時間が1時間を超えてしまったのはここだけの秘密です(笑)
さて、気を取り直して次の大汝山へ向かいます。
といっても小さなアップダウンがあるだけで、30分ほどで着きます。
大汝山の山頂は狭いので、順番を待って記念撮影をしました。
そのあと大汝山休憩所でカレーを頂き、次に進みます。
体重重めの方は時間的に厳しいので、ここで引き返すことになりました。でもピークまでたどり着くことができたのは良かったです。
ここからはペースを上げて歩きます。
次の富士の折立まではあっという間。
そこからの下りは結構急な岩場が続きますので、慎重に。
でも前が渋滞しているのでそれに合わせてしか、進めません。
勾配がゆるくなると気持ちいい縦走路になります。
内蔵助カールがきれい。
真砂岳をすぎると、別山に向けて少し登り返しますが、それほどきつくはなく。
別山の山頂は広いので持ってきた水を沸かし、ミルクティーで一息。
ただ、それまでよく見えていた剱岳がガスに隠れてしまって近くでよく見れなかったのは残念。
別山を出発してからは劔御前小屋までの間で、剱沢キャンプ場がよく見えました。
劔御前小屋からは、雷鳥沢をまっすぐ下ればキャンプ場まですぐです。
と、雷鳥沢は両側ハイマツに覆われていますが、オスの雷鳥が!
すぐにハイマツに隠れてしまいましたが、先に進んでいくともう1羽。
今度は道で砂浴びをしていて近づいても全く逃げません。
ゆっくり写真や動画を撮らせていただきました。
他にもイワヒバリなどが見れました。
眼下にこれから戻るキャンプ場が見えています。
最後に、大きな雪渓を一気に降るとキャンプ場はすぐそこ。
木橋を渡ります。
キャンプ場に戻ったのが15時半。
予定より少し早くなりましたが、いい感じに歩けました。
テントに荷物を置いて一息ついたら、また温泉で汗を流します。
今日はロッジ立山連峰にしました。
どちらの温泉もいい感じですが、ロッジ立山連峰には貴重品ロッカーがありませんでしたので注意してください。
温泉の後は立山を眺めながら生ビールを戴きました。
【7/16】
名残惜しいですが、連休最終日。
帰らねばなりません。
今日も朝4時に起きてご飯を炊き、食事をしながら撤収の準備。
テントにかなりの結露があったので、帰ったらキレイにしなきゃなぁ…(^_^;)
そして来るときより荷物が減っているはずなのに、パッキングが悪くあまり量は変わらない(笑)
6時半ごろに完了して、撤収開始。
荷物が重いので、階段がしんどいです。
ミクリガ池まで来ると、朝もやのように霞がかっていました。
そして、風がなくミクリガ池に映る立山がきれい。
立山に来るのは遠いし大変ですが、また来たいと思える場所でした。
帰り、立山駅に降りたときの暑さはハンパなく。やっぱり山は涼しかったんだな~っと思いました。
富山市内で回転寿司を食べ、時間もかかるのでまっすぐ高松に向けて高速を走りました。
帰着は19時頃、テントを拭いて陰干ししたり、洗濯物の片付けでてんやわんやでした。
◆
以下、登山の途中で撮った高山植物を少し載せておきます。
【ハクサンイチゲ】
【チングルマ】
【イワカガミ】
【ハクサンボウフウ】
【ハイマツ】
【ミヤマキンバイ】
【コバイケイソウ】
【イワツメクサ】